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【ニュース要約】ミトゥンバってなんだ!ケニアのアパレル産業関連のニュースを要約

投稿日:2016-06-15 更新日:

 

ケニアの大手新聞会社「STANDARD」のニュースサイトに興味深い記事が上がっていた。

twitterでも書いたけど、かなり興味ある分野のニュースだったんで今回は要約してみた。

ミトゥンバって?

今回要約したのはこのニュース↓

“Will Kenyans ditch mitumba for new clothes from EPZ?”
Read more at: http://www.standardmedia.co.ke/business/article/2000205161/will-kenyans-ditch-mitumba-for-new-clothes-from-epz 

タイトルを日本語に訳すと、「ケニア人は輸出加工区からの衣服の為にmitumbaを見切るのか」ってとこか。

※ditch : 捨てる、見切る(俗語)
 EPZ : Export Processing Zone – 輸出加工区

見出しだけでは何言ってるか全く分からない。

それでも僕がこの記事に飛んだのはこの“mitumba”が今自分の中でホットなワードだったからだ。

mitumbaというのはスワヒリ語で、意味はSecondhand Clothes、つまり古着のこと。

ケニアは年間でなんと約100,000トンもの古着を輸入しているという。

輸入元となるのは、カナダ、オーストラリア、イギリス、アメリカ、中国、その他ヨーロッパ諸国といった先進国。

日本からも古着は輸入されている。

この、mitumbaを仕入れて売る、いわゆるmitumbaビジネスはケニアにおいてかなりポピュラーで、人々の雇用を生み、貴重な収入源となっている

町を歩いているといたるところでお母さんたちが地べたに服を並べて座り込んでいる光景が目につく。

ニュース要約

さて、冒頭のニュースに戻ろう。

このニュースのポイントは、ケニアの財務大臣が「輸出加工区の企業から調達した衣服・革靴の付加価値税を免除する」と述べたこと。

もともと、輸出加工区でMade in Kenyaの衣類を製造していたメーカーは国外(主にアメリカ)輸出向けで価格が高く、製品が国内市場に出回ることはほとんどなかった。

輸出はメーカー、国内市場はmitumbaという棲み分けがされている状態。

ただ財務大臣はどうにかして、mitumbaではなくMade in Kenya製品の国内消費を促進して、経済成長と雇用創出に繋げたかった。

そこで価格を下げるために免税を打ち出した。

輸出加工区のアパレルメーカーとしても、輸送費やロジスティクスコストを抑えられる国内市場への関心は高いみたいで、政府とメーカーの利害は一致。

しかし!免税したところでケニア人の手の届く価格には遠く及ばないようだ。

最後に、国産製品のコスト増をもたらす、ケニアアパレル産業の弱みが3つ指摘されている。

1. 原料供給元となる川上の産業が未熟。

縫製工場は原料となる生地を輸入に頼らざるを得ない。

2. 電気代が他国に比べて法外に高い。

中国やエチオピアの3~4倍の電気代である上、機械の老朽化が進み余計にハイコスト。
→輸出加工区は電気代もカットして対応

3. 労働力コストが高い。

縫製技師の賃金は隣国エチオピアの3倍。

まとめ

こんな感じで、国産衣類の消費促進のために免税を打ち出したけど、コスト面での問題は山積みで、国民のアフォーダビリティは追いつかない、というお話でした。

現状、近年のケニアの衣類輸出額は大きく伸びているのに対して、国内の衣類販売額は大幅に減少している。

mitumbaビジネスは長い目で見ればケニアの経済成長にしたがって衰退していくと予想できるが、個人的にはまだまだビジネスの対象になりうると考えている。

 

今日の一言 : ニュース要約は英語も学べて一石二鳥

 

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