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日記 観光

ケニア山登山日記【Day2】「いや高山病ちゃうんか〜い」の巻

投稿日:2016-12-24 更新日:

【Day1】はコチラ

ケニア山で迎えるはじめての朝。

6時ちょうどには目が覚めて外に出ると、きれいな朝焼けに映える麓の町が見えた。たったの7km、まだそんな遠くに来てはいない。

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朝ごはんはパン、ソーセージ、パンケーキ、フルーツ、それから温かいコーヒー。温かい飲み物がここまで身にしみるのは日本を離れて初めてだった。

この日も7時出発のところ、7時半に出発。

これから達成感とともに下山していく先発組がロッジで見送ってくれた。この時は「一緒に下りるか〜」なんて冗談を言う余裕はあった。

この日は、ピークアタック前のロッジを目指すコース。距離は13kmで高低差は900m(3300m→4200m)、およそ昨日の倍だ。

歩きはじめて早々から、昨日とは打って変わって如何にもな登山道になる。常に見晴らしがよくて歩いていて気持ちいい反面、石やぬかるみで足場は悪く、急なところもあり、さらには高度も上がっているのでだいぶしんどい。休憩の頻度がかなり上がった。

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3700m、富士山を超えるか超えないかくらいのところまで登ると、今度は下りがはじまる。せっかく登ったのに下るというのがメンタル的にちょっとくる。

下ったらまた登る。登ったら下る。そしてまた登る。これを繰り返して谷と尾根をそれぞれ3つずつ越える。

3つ目の一番大きな谷に差し掛かる頃、真正面が開けてついに山頂が見えてくる。

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厚い雲に包まれているのが頂だ。まだはるか遠くに感じるが、この距離でもその雄大さは十分伝わってくる。あとは谷に沿いながら山頂めがけて進むだけ。

しかしこの頃、1人の女性メンバーの様子が変わりはじめた。

それまでは何とかみんなと同じペースで進めていたものの、少しずつ立ち止まったり座り込む回数が増えた。しまいには、道を少し外れた草陰で嘔吐してしまった。

本人はこれを儀式と呼んでいた。

顔色も次第に悪くなり、明らかに高山病を患っているようだった。

しばらく歩いて、13時に昼食。

この日のメニューはインドミーと呼ばれるケニアの即席麺と豆のシチュー。疲れてる割に味気ないメニューだったことにガッカリしたからというわけではないが、麺の切れ端を鳥にあげた。

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鳥たちは喜んでいた。

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跳んだ。

ケニア山では、この写真の鳥がちょくちょく現れた。とても人懐こくて可愛かった。

何でこんなに人を怖がらないのだろうか。登山客で人に慣れているのか、もしくは自然豊かな山で過ごしているから人の怖さを知らないのか。

僕は後者だと信じた。

ランチを終え再び歩き出した僕たちだったが、高山病の女性は一向に良くなる兆しはなかった。少し歩いては休み、少し歩いては休みの繰り返し。みんなでバッグを持ち合って、少しずつゴールを目指した。

さらに悪い事に、ケニア人のポーターの一人も具合が悪くなり足が止まる。僕たちは皆、彼の高山病を心配した。すると、しばらく先を歩いていたポーターが戻ってきて、その人の荷物を持って歩き出した。ケニア人のポーター同士も助け合っていた。

ゴール付近では絶景も味方だった。

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地球の立体感がスゴい。

やっとの思いでロッジに到着。日本人もケニア人もチーム全員で何とか目的のロッジまで来ることができた。到着したときには17時を回っていた。10時間近い長旅だった。

この日も到着早々に夕食タイム。夕食はもちろんスープから。そしてボロネーゼ風のパスタ。

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やはり美味い。

ケニアにもスパゲティはあるが、どこで頼んでも茹ですぎてふにゃふにゃべちゃべちゃの伸び切ったものが出てくる。この料理人はやはり一味違った。

食事を終えると、ガイドが高山病の様子を見に来て言った。

「彼女は下山した方がいい。高山病は標高を下げない限り良くなることはない。ただ薬を飲んで寝て休んでいても悪くなる一方だ。最悪の場合死ぬこともある。」

残念だったが、的確すぎるアドバイスだった。

彼女は受け入れて、とりあえず一晩休んで、早朝に下山することが決まった。

その夜もベッドで儀式を繰り返していた。後から聞いてみると、初日の夜からロッジで儀式をしていたという。よっぽど苦しかったのだろう。そんな状態で4200mまで登ったのは単純によくやったと思う。

ついでに、「あのポーターは大丈夫か」とガイドに聞いてみた。

ガイドは答えた。

「あいつは高山病じゃない、もともと体調が悪かっただけだ。」

彼も一緒に下山していった。

明日は遂にピークアタック!

To be continued…

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