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kyoryokutai song

青年海外協力隊

疑惑の総合商社!?現役青年海外協力隊が“青年海外協力隊の唄”に物申す!

投稿日:

まずはこの曲をお聞きいただきたい。

 

これは“青年海外協力隊の唄”という曲。

youtubeで“青年海外協力隊”と検索するとかなり上位に表示されるので、協力隊について調べだした当初から聞いたことがありました。

この曲ついて現役青年海外協力隊という立場から物申したい、というのが今回のエントリの趣旨です。

さっそく歌詞を見ていきましょう。

歌詞

作詞/あべりょう 作曲/あべりょう

<歌詞>
世界で一番いらないものは青年海外協力隊です

遊びが仕事の協力隊 現地に仕事はありません
毎日寝てるか飲んでるか カジノか売春宿通い
2年も遊んだその後は 再就職準備金が200万円

ODA ODA ODA ODA

疑惑の総合商社といえば青年海外協力隊です です です

1人の派遣で2000万 天下り代も上乗せで
現地の期待は何もなく 何しに来てるか分からない

パソコン教えに来たはずが 現地にパソコンは1台もありません

ODA ODA ODA ODA

イメージ良すぎてタチが悪いぜ 青年海外協力隊です です です

港 港ではらませたのは 青年海外協力隊です です です

現役協力隊員として言いたい!

かなり辛辣に青年海外協力隊事業を批判しているこの歌。

実態はどうかということを踏まえて、歌詞の中のひとつひとつのフレーズについて指摘していきます。

遊びが仕事の協力隊

まず冒頭のこの部分。
遊びが仕事の協力隊、これは事実ではありません。
もちろん、週末や任国外旅行等、我々にも余暇はあります。
ただ、基本的に多くの隊員は地方の役所や学校に配属されているので、平日は朝出勤して夕方まで働かなければなりません。
僕がいままでケニアで出会った100人近くの隊員はそれぞれの職場でちゃんと働いています。

現地に仕事はありません

これはあながち間違いじゃありません。
ほとんどの協力隊員は仕事がない状態から活動がスタートします。
学校の先生ですら、「これを教えて欲しい」というような現地からの要望はないんです。
原因は様々ですが、最も大きいのは、協力隊を派遣するためにJICAが現地政府等と要請を作り上げているということです。
仕事はないが、できることややるべきことを見つける、というのも協力隊の活動の一部として位置づけられているのが実態です。

毎日寝てるか飲んでるか

これは上の、遊びが仕事…というところと同じ理由で否定できます。
娯楽が少ない途上国では、することがなければ寝る時間は長くなるし、お酒を飲むことも多い。
それは休日に限った話で、平日はちゃんと働いてますよ。
稀に仕事をしない人もいるけど、大抵の協力隊員はマジメという印象を受けます。

カジノか売春宿通い

これは部分的に正しいと言わざるを得ません。
それは、協力隊が派遣される国にはカジノや売春宿が多く存在するからです。
カジノ・売春宿というと東南アジアのイメージが強いかもしれないけど、ここケニアも例外でなく、ナイロビにはカジノや売春宿があります。
もちろん、通っている人がいるかと言われたら答えはNO。

再就職準備金が200万円

これは正しいです。
厳密には、派遣後の日本での支出に対する手当と、再就職準備のための手当を合わせて約200万円。
2009年の事業仕分けによって、協力隊事業も仕分けられ、かなり手当は減ったみたいだけど。

1人の派遣で2000万

これはちょっと盛り過ぎですね。
平成24年のデータでボランティア事業の予算が約130億円、派遣人数もここ5年は900人~1300人の間で推移してるので、1人頭で割ってもせいぜい1000万円程度ではないかと。
僕個人で言えば、渡航費、現地生活費、国内手当(約200万円)、現地活動費を合わせた派遣経費は、400万円に満たない額です。
それに選考や研修にかかるコストを加えて、1000万円と言わないまでも、それに近い数字になっていくのでしょうか。
それでもかなりの大金なんで、自覚は必要ですね。
【参照したJICAのページ】
http://www.jica.go.jp/volunteer/outline/qa/
http://www.jica.go.jp/volunteer/outline/publication/results/jocv.html

現地の期待は何もなく

はい、間違いありません。
期待なんてまずされません。
必要に応じて派遣されたのではないので。
期待されるのはお金だけです。

何しに来てるか分からない

人によってはあるかもしれません。
が、協力隊の選考はそんなに甘くないです。
職種によってはかなり倍率もハードなので、ちゃんとした目的がないと合格できません。
そういった点からすれば、何しに来てるか分からない、なんて人はほとんどいないでしょう。
ただ、現地に来てみて想像していたのと現実がいろいろとかけ離れているというケースは多いので、目的を見失うということはあるかもしれませんね。

パソコン教えに来たはずが 現地にパソコンは1台もありません

こんなことはザラです。
パソコンあっても動かないとか。
知り合いの隊員にもいますがその人はパソコンの修理を極めたみたいです。笑
ほかにも、配属予定の機関がなくなって予定と全く違う仕事をさせられる可哀想な隊員もいます。
やはり原因は、要請がニーズに基づいてないというのと、要請が出来てから隊員が派遣されるまで1年以上の期間が空いてしまうことです。

イメージ良すぎてタチが悪いぜ

ん?
協力隊ってイメージ良いんですか?
僕は青年海外協力隊参加以前はめちゃくちゃイメージ悪かったですね。
ボランティアって言っても何してるか分からないし、大して相手国にも日本にも役に立たないんじゃないかって。
でも、実際来てみて、いろんな隊員を見て実態を知るとそんなことはなかったです。
イメージ悪いという人は参加しろとまでは言わないけど、現役でも経験者でも協力隊員に会ってみたらイメージ変わるんじゃないですかね。

港 港ではらませたのは 青年海外協力隊です

協力隊界隈には俗語として妊任短という言葉があります。
そうです、妊娠による任期短縮です。
隊員同士であれ現地人とであれ、妊娠してもさせても即帰国です。
あまり頻繁には聞かないけど、1年に1人くらいはいるでしょうか。

あれ、意外と間違ってない!?

ちょっと盛ってる部分もありましたが、仕事がない、期待されてないとかはその通りと言わざるを得ません。

この曲を作ったの青年海外協力隊経験者じゃないかって思えるほど…。

協力隊をバカにしやがってーと息巻いて書き始めたのに、なんだか肩透かしを食った気分です。

この歌に限らず、青年海外協力隊への批判があるのは事実。

税金を使っているという自覚を持って、そのような批判に対してしっかりと説明できるような結果を出したいところです。

 

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