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英語が通じない!?ケニア農家とのコミュニケーションに必要なのは何語か

投稿日:2016-05-17 更新日:

今回は、前回のエントリに引き続き、ケニアの言語について紹介する。

前回はケニアで主に使われている3つの言語について紹介したが、実際に現場で話されているのは何語なのか。

この、単純だが重要な疑問に答えていきたいと思う。

ケニアで使われる3つの言語

以前に書いたように、ケニアで使われる言語は英語・スワヒリ語・部族語の3つである。

 

しかしこのガイドブックに載っているような情報だけでは、実際にケニア人が日常的に話している言語まではわからない。

そこで今回は僕が活動を通してわかったことを基に、「ケニアで実際に使われている言語」について書いていきたいと思う。

大卒の役人もスワヒリ語が好き

まずはじめにこの表を見て欲しい。

language table

 

これは僕が活動で関わるケニア人たちが「主に何語でコミュニケーションを取っているか」を表したものである。
※「話すことができる言語」ではない点に注意。

左側の青い項目は、上から(Embu)County、(Manyatta)Sub-County、Wardが行政区分を表し、下のFEO(Field Extension Officer)が農家に出向き指導を行う普及員、Group Farmerは農家を表している。
(多くの農家は自助グループを形成している。)

僕が配属されているのは上から2番目、Sub-Countyの農業省オフィスである。
Sub-Countyは日本でいうところの市町村程度の規模感と表現するのが適切だと思う。

地方であるとはいえ配属先は政府機関であるため、僕の同僚の農務官と呼ばれる人たちは大学を卒業した役人である。
(ケニアにおいて、大学まで通うことは決して一般的なことではない。)

そのため同僚はアフリカ独特の訛りはあるが流暢な英語を話すことができる。

しかしオフィスで実際に使われている言語は基本的にスワヒリ語である。

英語の使用は、僕との会話やミーティングなどの場面に限られる。

街を離れれば英語を話す人はほとんどいない

もうひとつ下のWardと呼ばれる区分のオフィスに行くと、英語を耳にすることはほとんどなくなる。

そこで主に使われるのは部族語であるエンブ語で、スワヒリ語を話す人もいる。

比較的若い(30~40歳)職員は英語を話すことができるが、日常的には使っていない。

農家への訪問・指導を行うFEOと呼ばれる普及員には英語を話せる人はほとんどおらず、彼らの日常会話はエンブ語とスワヒリ語だ。

農家は親しみ深い母語を話す

さらに農家になるとどうか。

農家の日常会話は基本的に部族語で行われる。

farmers

農家たちは部族語で会話する。

農家たちの間では、スワヒリ語ですら日常的に話されることはあまりない。

その理由として、農村社会では他の部族が混ざっていることがほとんどないことが挙げられる。

スワヒリ語は公用語として国が定めた、部族間のコミュニケーション用の言語である。

ほとんどの人はスワヒリ語を話すことはできるのだが、農村コミュニティにおいては話す必要がないのである。

また、高齢者や十分な教育を受けていない人が多いことも理由の一つだ。

さらに英語に関して言えば、話せる農家はきわめて限定的である。

部族語が用いられるこの傾向は都市から離れれば離れるほど顕著になる。

まとめ

英語が公用語であるとはいえ、ケニア人どうしの日常会話で英語が使われることはほとんどない。

また農家をはじめ、英語を話せない人たちを対象に活動を行うときはスワヒリ語でコミュニケーションを取る必要がある。

スワヒリ語はケニアで最も多くの人に有効なコミュニケーションツールだ。

もしケニアで地方住民までを視野に入れて事業をしようと思った時、スワヒリ語を話せることは大きな助けになるはずだ。

 

今日の一言 : クウェガピヨー(エンブ語でI’m very fine.)

 

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