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泥棒より警察の方が怖い!?歩いていただけで警察に捕まった筆者が語るケニア警察の実態とは

投稿日:2016-06-17 更新日:

泥棒より警察のほうが怖い。

「そんな馬鹿な話が話があるか」と思われるかもしれませんが、ここケニアにおいてはあながち間違いじゃありません。

警察は市民の見方。そのような常識はここケニアでは通用しません。

実際に、僕は道を歩いていただけで警察に捕まったことがあります

そんなちょっと恐ろしいケニア警察の実態を教えます。

みんな警察になりたい

まずは、僕が先日Instagramにアップしたこちらの動画を見てください。
※音量注意

 

「ぼくの夢は警察になることです」

SHINNNOSUKE KURATAさん(@mr_shin10)が投稿した動画 –

日本人が運営する孤児院の小学1年生モティンダは、「警察になりたい」という夢を日本語で教えてくれました。(ここにいる子たちは日本語で名前と学年と自分の夢を話すことができる)

その子どもたち、とりわけ男の子に一番人気の職業が警察です

みなモティンダのように、敬礼をしながら堂々と警察になることが夢だと叫びます。

警察は日本でも子どもにとって人気の職業。

正義の味方とか、困っている人を助けるとかそんなイメージがあるのでしょう。

でもここケニアでは違います。

警察は権利の象徴

警察はえらい、そんな理由から無垢な子どもたちは警察になりたがっているんです。

警察のおこづかい稼ぎの話

kenya plice

道路で取り締まりを行う警察

権利の象徴とはどういうことか。

車に乗っていると、道端で取り締まりを行っている警察をよく見かけます。

ある日、僕が助手席に乗っていた車が1人の警察官によって道路脇に止められ、運転手は500Ksh(約500円)ものお金を支払わされました。

スピードも大して出ていなかったし、シートベルトもちゃんとしていたのに。

僕は運転手に「何で払わされたんだ?」と聞いてみると、運転手は

ただのチャイさ

と笑って答えました。チャイとは何なんでしょうか。

チャイはケニアで飲まれるミルクティーですが、隠語として「賄賂」という意味を持ちます

そう、運転手は何も罰則を犯していないにも関わらず、警察に賄賂を要求され、支払っていたのでした

これは警察の一つの権限で、多くの警察官は賄賂を受け取るお小遣い稼ぎをしています。

もちろんスピード違反や積載量オーバーなどの違反は多く、そういった人たちを取り締まってくれているのは間違いないんですが、気が向いた時に適当に車を止めて難癖をつけて小銭をむしり取っているのも実態。

ああ、腐っている。

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イヤホンを付けたら逮捕!?

これも実際に僕が体験した話。

ある日地方の町からナイロビに上京し、タクシーに乗り換えるために街を歩いていました。

何の気なしにイヤホンで音楽を聞きながら歩いていたんですが、いきなりライフルを所持した警察に止められました。

イヤホンを装着しながら歩くのは違法だ、警察署まで来い。

話を聞いていると、どうやら警察署まで連れて行かれ、お金を払わされるか、さもなくば勾留されるということでした。

イヤホンをつけて歩くことが違法だとは知らなかったので、「知らなかっただけで、次から気をつけるから行かせてくれ」と何度か頼んでみましたが、逃げたら逮捕するの一点張りでした。

歩いていくうちに道の裏手に連れて行かれ、何人かの警察が集まってきたので流石に恐怖心を覚え、JICAのセキュリティオフィサーに電話をかけました。(この人は元ケニア警察のチーフオフィサーで、今のケニア警察にも顔が利くということでJICA関係者の強い味方だった)

電話を警察に代わって話してもらうと、数分後には解放してもらうことができました。セキュリティオフィサー強すぎ。

後から聞くと、どうやらイヤホンをして歩くのは違法」というのはデタラメで、ただ賄賂を要求するために僕を捕まえたらしい

ああ、腐っている。

では、僕がそんな法律はないということを知っていたらどうなっていたでしょうか。

「そんな法律はない、解放しろ」と言ったところで彼らは警察。

どんな理由であれ、一度捕まってしまったら難癖をつけられ賄賂を払わされるという展開が待っていたと思います。

「警察に出会わない」というのが最善の対策です

他にもパスポートを所持していなくて即拘束されたり、ナイロビのダウンタウンで写真を撮って罰金を払わされたりというケースもあるので、最低限文句をつけられないための注意は必要ではありますが。

ケニア警察の腐敗と闘うために

じゃあ、賄賂を要求されたら泣き寝入りするしかないのか。

そんなことはないと思います。

車を運転する多くのケニア在留邦人も、賄賂を要求されることはよくあるが、絶対に払わずに時間をかけて説得するといいます。

汚職の片棒を担ぎたくない、小遣い稼ぎという卑しい行為を認めたくないという気持ちが強いのだと思います。

もちろん勾留されかけて助かる術がなかったり、身の危険を感じた時は払うほかないかもしれません。

ただ、腐敗した警察を認めないという姿勢は持っていたい

もはや「汚職は文化」(どっかで聞いたことある)と言われるほどに染み付いたケニアの賄賂の風習。

これはビジネスの大きな障壁になり、日本企業進出を阻んでいる側面もあります。

根本から変えなければこの文化はなくなることはありませんが、正直それは期待できないのが現状です。

ケニアの大人たちは警察の汚職にうんざりしています。

ただ、彼らは諦めてしまっている

大統領や政治家は、「汚職は悪だ」と声高に糾弾します。

ただ、彼らが一番汚職にまみれている

それが現実です。

まとめ

以上、泥棒よりも恐ろしいケニア警察の実態を紹介しました。

何もしていなくてもお金を取られる。

歩いているだけで連行される。

彼らは理由もなく賄賂を要求することが常習化しており、それを避けるのは正直難しい部分があります。

それでも、最低限そのような悪事を許さないという気持ちは持ち続けていたいです。

あの幼いモティンダも、いずれ警察にうんざりする時が来るのでしょうか。

はたまた、警察になって汚職に手を染めてしまうのでしょうか。

ああ。。。

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